エボニー(黒檀)と一口に言っても、産地によって見た目も性質も異なります。インテリアで使われることが多いのは主にマカッサルエボニーとアフリカンエボニーの二種類です。それぞれの特徴を知っておくと、家具を選ぶときの判断基準になります。
マカッサルエボニーの特徴 ¶
インドネシア・スラウェシ島産のマカッサルエボニーは、黒と茶の縞模様が特徴です。完全な黒ではなく、縞の入り方が一枚ごとに異なるため、同じ樹種でも個体差が大きい。硬度が高く、傷がつきにくい反面、乾燥に弱い面があります。オイルやワックスで定期的に保湿することが長持ちの条件です。
アフリカンエボニーの特徴 ¶
カメルーンやガボン産のアフリカンエボニーは、縞がほとんどなく、均一な黒に近い色合いです。マカッサルに比べて木目が細かく、表面が滑らかに仕上がります。楽器(特にギターのフィンガーボード)にも使われる素材で、密度が高く重量感があります。インテリアでは小物や装飾品に使われることが多い。
日常的なお手入れ ¶
エボニー材の家具は、乾いた布での乾拭きが基本です。水拭きは最小限にとどめ、使用後はすぐに乾かします。年に1〜2回、オイルワックスを薄く塗り込むことで、乾燥によるひび割れを防げます。直射日光と暖房器具の近くへの設置は避けてください。色の変化は経年変化として楽しめる部分もありますが、急激な乾燥は割れの原因になります。
インテリアへの取り入れ方 ¶
エボニー材は主役になりやすい素材です。一点置くだけで空間の重心が変わります。そのため、他の家具との色調バランスを意識することが大切です。壁や床が明るい空間に一点だけ置く方法と、暗色系でまとめた空間の中心に置く方法、どちらも成立します。後者の場合は、ミラーや照明で光の抜けを作ることで圧迫感を防げます。
エボニー材は手間のかかる素材ですが、その分、使い込んだときの質感は他の木材では出せません。選ぶ前に実物を触ってみることをお勧めします。